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髑髏塔

髑髏塔は、名所ですが、見捨てられ、忘れ去られています。山高く積みあがった頭蓋骨は奇妙で、茂みの中に深く隠れています。まるで見られたくないといった感じです。

中に入るのは簡単ではありませんでした。厚板とガラクタで作られた構造の2階に行かなければなりませんでした。その2階は、とても形が悪く、ほとんど壊れていて、物 (冷蔵庫、食器棚、テレビ ….) がたくさんありました。その中をくぐり抜けて行くのです。天井も同じような状態でした。すべてが崩壊して落ちてくる危険性が現実味を帯びていました。髑髏塔には、あまり見るような所はありませんが、最後の階はとても見事でした。きれいに彫刻された頭蓋骨が祭壇に並べられ、ロウソクと書物で囲まれていました。何らかの崇拝の場所でした ! 現実に夜に塔を見ると、ぞっとする感じが想像できます。ロウソクの灯りに照らされ、ゆらゆらと周りで影が踊る様子は、謎めいた情念のお経が聞こえてきそうなくらいです。